ダウン フィルパワーの解説


温かいダウンが欲しいなとアウトドアショップへ行くも、その膨大な数、ブランド数に決めきれず、機能性よりもデザインとコストで選んでしまっているあなたみたいな人も多いはず。そこでそんな悩める方へ少しでも選択、判断材料にしていただける情報を記載するとします。ダウン、フェザー、フィルパワーと難しそうに考えないでくださいませ。
簡単に言ってしまえば鳥(アヒルなどの水鳥のことです)の羽毛。フェザーは鳥の羽のことで、ダウンとは水鳥の胸に生えているもので陸鳥には生えていません。なので鶏の羽はありえません。我がtamaploのペンギンも一応水鳥の一角に属しています。🐧笑
それはさておき、ここで少し歴史の話になりますが、そもそもダウンジャケットが生まれた当時は『フィルパワー』なんてものは存在しなかったんです。




フィルパワーの始まり          

このフィルパワーって表記基準を作ったのがmarmot(マーモット)というアウトドアブランド。そこから我らが日本を代表するであろうアウトドアブランドのmon't bell(モンベル)がマーモットに続きフィルパワーの規格を自社製品に表記したのだそう。そうそう、モンベルのダウンと言えばプラズマ1000ダウンと言うシリーズがあり1000フィルパワーなんてものがあります。この1000フィルパワーですが他と少し違う製法がダウンの封入。通常のダウンだとダウンが内で偏らないように四角などブロックキルティングされています。この通常のキルティングでは縫製部から冷気が入り込んでくるのですが、モンベル独自に開発したキルティングにより一般的なダウンよりも保温性に優れているのだと。簡単に想像できる例えだと冬場の寒い日にパーカーのジッパー部分から冷たい冷気が入ってきますがジッパーの裏側や表側に返しの付いたジッパーだと冷気が入ってきにくいあの感覚だと思っていただければと。

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101493



出典https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101528

フィルパワーとはそもそも数値が高ければ温かいって判断は少し意味合いがズレてくるので注意して欲しいところ。


フィルパワーとは?                                         
羽毛のかさ高性を現す単位です。 羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。 800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。
引用ttps://ja.wikipedia.org/wiki/フィルパワー

フィルパワーとダウ

フィルパワーとダウン率の相関性
  • 低ダウン品 - FP500以下
  • 良質ダウン - FP600~700
  • 高品質ダウン - FP700以上


品質は確かに数値が上がれば良質なものを使用しておりその分、金額も上がっていきます。


ここで知っていただきたいのはエヴェレストなどの超高所登山の際に身につけるウェアは一番高品質であるはずの1000フィルパワーの物ではなく800フィルパワーほどだったりとただ高ければいいってものでもありません。使用環境によって必要なスペックは異なってくると言うことです。例えば極地の南極や北極、はたまたロシアのシベリア、オイミャコン、北米大陸であればアラスカなどで仕事をする人や作業員、絶景を求め行く写真家などの一定の場所に停滞することが多いようなシーンが考えられる場合には1000フィルパワーのような保温性の高いものが進められますがエヴェレストなどの寒冷な高所登山では気温は寒いものの常に動き続けるため身体が発熱します。そして時に−60°にもなるような環境では寒すぎて身体が暑過ぎる錯覚を起こしたり過去の事例があります。もちろんそんな環境下でウェアを脱げば凍死します。それほどアウトドアの世界ではレイヤリングは重要であり選択次第では時に命取りになるのです。
こうやってアウトドアウェアの世界へのめり込むとファッションブランドのペラペラな洋服にデザイン料を払い見栄を張るのがばかばかしくなってきたりし始めます。
アウトドアウェアは高額であれば機能性と耐久性、品質など行動する上で快適に過ごすことができるようにはっきりとした分かりやすい価格のラインと判断ができますが、ファッションブランドではブランドネームバリューやブランドロゴに購入金額の4割くらい払っているんじゃないでしょうか。もちろん自分も皮革製品、デニムなどの価値観は理解していますが。。。
だいぶファッションブランドの方を敵に回しましたねっw


中には歴史を遡ると寒冷地の人の為にウェアを作ってきたブランドもあります。
それが今ではタウンユースにも人気があるカナダグース、モンクレール、ウールリッチ。
和製ブランドであればポールワーズ、ナンガ。

最近ポールワーズは某スポーツ量販店でも販売されているブランドくらいのイメージではないでしょうか。しかし実は下記に記載します歴史から遡るとそんなイメージも気にならないほど魅力あるブランド。

南極の厳しい環境に触れることで進化をしてきたポールワーズが、2013年、 本格的なアウトドアブランドとして展開します。日本初となる南極観測隊の結成 時に歴史をスタートさせたのがポールワーズです。マイナス60度に及ぶ厳しい 環境下でもミッションがスムーズに遂行されるよう、観測隊員に支給されたの がポールワーズの前身となるダウンジャケットでした。機能的で防寒性に富む ダウンを着用した隊員たちは、終戦から11年後の1956年、砕氷船「宗谷」に 乗船して東京港を出航したのです。以来、ポールワーズは極地を目指す挑戦者 たちに時代の最先端となるダウンウェアを提供。半世紀以上の歴史のなかで 培った開発力を背景に、現在も新しい冒険へと挑み続けています。

出典http://www.polewards.com/jp/concept/




POLEWARDS  MANASLU ARCTIC PARKA (ポールワーズ マナスル アークティックパーカー ダウン)


ジャパンブランドであるNANGA(ナンガ)
社名の由来はヒマラヤにある8,000メートル級の高峰“ナンガバルバット”。伊吹山の麓、滋賀県米原市の創業74年の国産「羽毛商品」メーカーです。主にシュラフ(寝袋)やジャケット・パンツ等登山アパレルを国内生産しています。
元は羽毛布団の作成から培ったダウンのキルティング技術を惜しみなく使って
作られるメイドインジャパンのダウン製品なんです。そしてナンガの強みは“永久保証”お客様の声からスタートした独自サービスです。破れた、穴があいた、生地の劣化、ファスナーが壊れたなど。お客様に長くご使用いただくために、国内自社工場のメリットを生かし、スピーディにご対応いたします。
http://nanga-schlaf.com/user_data/concept.php



NANGA DOWN HALF COAT (ナンガ ダウン ハーフコート)




永久保証はスノーピークもしています。
日本のアウトドアメーカーは懐が大きい。
海外の洒落乙なアウトドアブランドのウェアもいいですが和製アウトドアブランドの永久保証もなかなか魅力的です。しかも日本製。今のブランドはほとんどが中国製です。
決して中国製が悪い訳ではありませんが国のイメージがそのままなのでイメージさえ変われば中国製品は更に。。。。って個人的に思います。タグのメイドインチャイナを見てがっかりすることも無くなるでしょう。

では。


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